ワン・ニャン ニュース & 保護ボラ日記

猫、ときどき犬の保護ボラ日記。日々遭遇するダークな出来事から悲喜こもごもまで。

島民より猫の数の方が多い猫の島 深島ってどんな島?

 

猫の島 深島って?

猫と海が有名

福島は大分県佐伯市の離島。

周囲4kmの小さな島でかつては200人ほどの住民が住んでいましたが、現在の島民は18人。

美しい海と珊瑚が有名で、ダイビングは人気です。

 

近年は猫の島としても有名。

島民の数よりも多い約100匹の猫が住んでいます。

 

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深島ねこ図鑑vol.2が完成!4月4日から販売開始!


  

深島猫が素晴らしい理由

 

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猫島として知られている所は何か所かありますが、その中でも深島の猫たちは、全島民に見守られており、島民によってエサの管理や健康管理が進められています。

 

100匹の猫にみんな名前がついている!

 

島に何匹の猫がいるかちゃんと把握されていて、全員に名前が付いています。

猫の島と呼ばれるところは他にもありますが、このようなところは他にはないでしょう。

 

ある程度の数を把握し、有名な猫ちゃんには名前が付いていて人気な場合がありますが、島にいる全部の猫を把握している例は深島以外知りません。

 

100匹の猫たちに全部名前をつけて世話をするようになる以前から、島民の方々は自分たちそれぞれでキャットフードを買ってくるなどできる限りのお世話をしてきたそうです。

 

現在でも島民が中心となり佐伯市観光協会やボランティアさんが協力して猫たちの面倒を見ています。


地域猫の成功例

 

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深島でもすべての猫を把握してお世話するようになったのはごく最近のことなので、これからを見守ってていき、協力していくことが必要なのですが、地域猫の素晴らしい成功例と言えるのではないでしょうか。


きちんと管理されている例は少ない

 

猫の島として有名な島は何箇所かありますが、深島ほどきちんと管理されているところはありません。

それぞれに心を砕いているボランティアさんや協力している方々はいるのですが、やはりお世話が行き届かないのが現実です。

  

私の知人も猫島として有名なある島の出身ですが、有名な猫たちが可愛がられているという裏で、人知れずたくさんの猫たちが死んでいるという現実があるそうです。

避妊去勢をして数を抑制する、十分な食事の確保、健康管理などをしなければ、猫の島と呼ばれる島の猫であっても幸せに暮らすことはできないでしょう。

 

最近では猫の島と呼ばれる島の住民が猫を毒殺するという事件も起きています。

島民の間でも不協和音が起きている場所もあるのです。
一方、深島では全島民が協力して猫を可愛がっているという点でも非常に、ありえないほど理想的です。

 

増え続ける猫に苦悩

私は、深島は稀有な地域猫の成功例だと思っていますが、ここに到達するまでには様々な苦労もあったようです。

深島も以前は増え続ける猫に対して島民は当時15人で、しかもほとんどが高齢の方。

このまま猫の数が増え続けると猫の面倒を十分に見てあげられないと心配していたそうです。

 

心配はしていても、100匹以上の猫をなんとかするのは難しいもの。

私は保護活動をしており、10匹の置き去りにされた猫の保護を丸投げされたことがありますが、10匹だって全然簡単ではありませんでした。

有名な猫だけではなく、島の猫全体のことを考えていることは素晴らしいと思います。

 

原因不明の大量死

 

そんな中、このままではダメだと奮起せざるを得ない事件が起きます。

2019年1月に感染症と思われる病気で200匹いた猫たちが半減以下の80匹にまで減ってしまったのです。

 

なんの伝染病だったかわかっていないようですが、パルボウィルス感染症のような感染力と致死率が高い病気だった可能性が高いでしょう。

猫のパルボウィルス感染症は猫しか感染しないのですが(犬のパルボは犬だけ)、感染力は半端なく、一旦感染が広まると地域一帯の猫が死んでしまうとさえ言われています。

私も過去に何匹かパルボウィルス感染症にかかった子を保護したことがありますが、助かった子はいません。

治療法はなくワクチンを接種することが唯一の予防策です。

 

(猫たちの死因は、ウィルス性の風邪と細菌性の風邪からの肺炎だったそうです。

島の方から情報をいただきました。)

 

200匹の猫にワクチンを接種するなど無理な話です。

猫が多すぎて管理しきれず、猫を不幸にしてしまう・・・。

そこで、公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)に相談し、島の猫に不妊手術を受けさせることに。

 

公益財団法人「どうぶつ基金」はTNR(捕獲(Trap)•不妊手術(Neuter)•元の場所に戻す(Return))を行なっている団体で、近年は大規模なTNRを行なって、猫の保護活動に寄与している団体です。

動物の公益財団法人って、有名無実というか、寄付は集めるけど使い方がなっていないとか、肩書きのある人を会長に迎えているけど何をやっているのか不明だったりとか、私の中ではろくな団体ではないことが多いのですが、その中で「どうぶつ基金」は実際に猫の保護活動を行い、効果を上げている団体だと思います。

ボランティアが申請すれば使える地域猫の不妊手術をの補助も行なっています。

私の場合、田舎すぎてこの補助金チケットを使える動物病院がないので使ったことがないのですが。


一斉避妊手術に踏み切る

この団体の力を借りて、2019年11月に深島の猫たちの一斉不妊手術が行われました。

佐伯市内や福岡、宮崎両県からの動物愛護ボランティア約30人も協力して、深島のすべての猫を捕獲して、手術を行なったのち、また元に住んでいた場所に戻されました。

様々な人が協力して3日間でこれをやり遂げたのです。

www.nishinippon.co.jp

 

 

これを知った時、すごく感動しました。

日本でこんなに大掛かりな保護活動が行われるなど、少し前までは思いもしないことでした。

 

海外の動物愛護精神の高い国ではボランティアのみならず、行政が協力していることが珍しくありません。

イギリスには王立の団体がありますし、カナダには州政府から権限を委譲されている団体もあります。

そのため、資金も豊富。

個人の寄付だけではなく、行政の資金、そして企業が寄付を行います。

 

それに比べると日本の団体は脆弱です。

どうぶつ基金は日本ではかなり大きな力のある団体ですが、海外のような権限や資金源は持っていないでしょう。

それでも、深島の不妊手術をやり遂げたという点が素晴らしい。

 

そして、地域猫活動というのはそこに住んでいる地域の人が協力してくれないとできない活動です。

私も地域猫にできないかという相談をされたことがありますが、他の住民が一切協力する気がなく、子猫を保護するのみでその地域全体の地域猫活動まで到達することはできませんでした。

数匹を不妊手術しただけでは効果は薄いのです。

 

深島は、地域の住民の協力があったこと、猫の数は多かったが島という限られた場所だったこと、どうぶつ基金という力のある団体が協力してくれたことが大きかったと思います。


増やさないことで全ての猫を幸せに

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深島では猫たちに不妊手術を施し、数を増やさないことで猫たちを幸せにしようとしています。

もう子猫は生まれません。

一代限りの命です。

この一つの命を大切にすることで猫を幸せにしようとしています。

 

日本ではいまだに年間3万頭以上の猫が殺処分され、そのうち2万頭余りが子猫です。

生まれてきてすぐに殺されているのです。

これは環境省が把握している殺処分数ですから、実際にはもっともっと多いはずです。

いまだに捨て猫は少なくありませんから。

不妊手術をすれば、殺される子猫の数は減るはずです。


深島の猫は「島ねこ」

 

深島の猫たちはのら猫でも飼い猫でもない「島ねこ」。

誰かのおうちに飼われているのではありませんが、島民みんなでお世話をしている猫です。

そしてこの子たちは一代限りの命になりました。

最後まで幸せに生きられるように見守り、協力したいですね。


猫を見に行く時はルール厳守で

深島は猫の島としてもテレビに紹介されるなどして、有名になりました。

深島に猫を見に行くときにはルールを守りましょう。

猫の島とか猫寺とかには猫好きな人が集まるのですが、およそ猫好きな人とは思えない行動をとる嘆かわしい人もいます。

 

深島からのお願い

エサを持ってきていただくのはとってもありがたいのですが
ねこたちの健康管理と犯罪の防止のため
持ち込んだエサをあげることはご遠慮ください。

 

キャットフードもピンキリですし、ごはんとなるものはちゃんと総合栄養食でなければなりません。

猫が食べることができれば何でもいいわけではありません。

普段食べ慣れないものを食べると体調不良になります。

 

誰でもエサをあげていいことになると悪意がある人が猫に害を与えようとすることに利用される可能性もありますね。

深島に行くからには深島のルールを守りましょう。

 

また、猫が虐待に遭わないように注意してみて欲しいとのことです。

世の中にはねこ好きでない人もたくさんいて日本各地で虐待やイタズラが
おこっています。

ねこたちと遊んでいるときに変なひと来ていないかな?
と気にしていただけると嬉しいです。

 

その他、

  • 猫を追い掛け回さない
  • 眠っている猫を起こして写真を撮ったりしない
  • ゴミは持ち帰る

といった常識はもちろん守りましょう。

 

ルールを守らない人は真の猫好きではありません。

インスタ映えよりも猫が幸せであることを最優先する、それが真の猫好きです。

迷惑な猫好きにならないでくださいね。

 

深島の猫や島民を尊重することが大事

また深島の猫たちのことや猫を世話している島民の皆さんを尊重することを忘れないでください。

 

深島のネコは、「街ネコ」「飼いネコ」とは暮らす環境が違います。

島民が中心となり、エサの管理、体調管理などを行います。

島民の意思を尊重してもらえますようお願いします。

深島ねこ図鑑vol.2が完成!4月4日から販売開始!

 

 寄附したり、本を購入したからといって自分に意見を言う権利があるなどと思ってはダメです。

私も「寄付したんだからこうしろ」などと言われた経験がありますし、東日本大震災のときに猫の島と呼ばれている田代島が寄付金を募った際にも、自分の思いとおりにならないと罵詈雑言を吐く人がいました。

 

もっとこうしたらいいのにと思う気持ちもあるかもしれませんが、その地域により状況が違いますし、様々な事情があります。

実際に現場で頑張っている人に、いくら寄付したからといって、わがままや罵声を浴びせるようなことは決してしてはいけないと思います。

 

深島に行ったらお金を落として来よう

 

深島に落とすお金はまわりまわって猫が幸せになるお金です。

猫を保護している猫寺などに行っても、写真を撮るだけでおみくじ一つ購入しない人がいますが、そんなのダメですよ。

かわいい猫を見せてもらっているんだから、お礼の気持ちでお金を使ってきましょう。

結果、猫のためになります。

 

深島ねこ図鑑発売中!

 

1匹1匹名前がついた100匹の深島ねこたちが紹介されている本です!

 

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深島ねこ図鑑」の収益の一部が「深島ねこ基金」として、治療・避妊・去勢手術・エサなどの費用に充てられます

深島ねこ図鑑vol.2が完成!4月4日から販売開始! | 佐伯市観光大百科

 

現在は残念ながら、ネットの申し込みなどはできないようです。

以下の販売所か佐伯市観光案内所に電話にて申し込みしてください。

≪販売場所≫

・佐伯市観光案内所

・佐伯市観光交流館

・深島食堂

・道の駅かまえ

・La vie douce

 

ネットショップで購入できます!

かわいいグッツもたくさん!

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https://deepblue55.theshop.jp/

 

図鑑の詳細は詳細はこちら

saiki-kankou.com

 

 

深島にゃんこクラブ発足!

 

2020年5月25日に深島のニャンコを応援するクラブが発足!

 

deepblue-fukashima.jimdofree.com

 

支援金を送ることで深島の猫たちを幸せにするお手伝いができます!

支援金は、ねこたちのごはん代、医療費、環境整備にかかる費用、そのほか猫たちに関する活動に使われます。

 

寄付・物資送付・ふるさと納税で深島ねこを応援!

  • 口座へ直接寄付金を送る
  • Amazon欲しいものリストから支援する
  • 楽天ROOMから支援する
  • 名物「深島みそ」を買う
  • ふるさと納税をする

 など様々な支援ができますよ。

詳細はこちら

deepblue-fukashima.jimdofree.com

 

理想の地域猫の第一歩を踏み出したところ

全国の猫島は、島の猫が全て幸せに暮らしているわけではないのが実情です。

しかし、深島では島にいるすべての猫の面倒を見て、幸せに暮らせるよう努力しています。

まさに、理想の地域猫です。

まだ、第一歩を踏み出したばかりですので、この先、ずっと幸せな猫の島であり続けることができるように応援したいです。

猫にも利き手がある!観察するのも楽しい(^^)

 

鬼滅の刃にも猫の利き手が出てる!

突然ですが「鬼滅の刃」面白いですよね。
ダークマターもすっかりハマってしまいました。
漫画は好きですが、全巻揃えたり、続きが気になってしょうがないという漫画は久方ぶりです。

 

鬼滅の刃の中には茶々丸ちゃんという猫ちゃんが出てきますね。
鬼でありながら鬼を人間に戻す研究や鬼を殺す研究をしている珠代さんの使い猫の猫ちゃんです。
主人公の炭治郎くんが鬼の血液を採取すると、珠代さんのもとまで届けてくれます。

この猫ちゃんの登場回数はそんなに多くないのですが、作者の方は絶対猫好き!とダークマターは思っています。(ダークマターはコミックで読んでいるために未読ですが、最後に大活躍するみたいですね)


おまけ漫画の中で、鬼滅学園の炭治郎くんが、猫の自由研究を披露する場面があるのですが(絵は全然猫に見えない)、猫の特徴として猫には利き手があることをあげています。
知っている方もいると思いますが、猫にも利き手があるということを知らない方は多いので、これをさらっとあげるということは、吾峠呼世晴先生はかなりの猫好きに違いない!
(それにしても鬼滅の刃が終わってしまって悲しい)

 

猫にも利き手(利き足)がある

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右手でちょいちょいする蘭丸

鬼滅の炭次郎くんの自由研究で書いているとおり、猫には利き手があるとされています。
猫の利き手について本格的に研究したクインズ大学のデボラ・ウェルズ博士によると、猫は性別によって利き手に差があるそうです。研究の結果によると、調査対象になった猫たちのうち4分の3が、左右どちらかの足を優先的に使うという結果を得ることができました。
つまり猫にも利き手があった!ということですね。

 

この研究により、オスは左前足を使うことが多く、メスは前足を使う頻度が高ったということです。
人間の利き手も、男性の方が左利きの人が多いとされていますが、人間の場合は男女を合わせた全体の10%は左利きとされているので、人間の男性が左利きである割合よりもはるかに高いといえるでしょう。
猫は性別によって利き手が分かれる傾向にあるということですね。
性別によって利き手が違うのですが、研究対象になった猫はすべて避妊去勢手術が行われていたことから、ホルモンの影響ではなく神経の構造の違いではないかとされています。

 

どのようにして利き手を判別した?

猫の利き手の研究はアイルランドにあるクインズ大学心理学部の動物行動センターのデボラ・L・ウェルズ博士の研究チームによって行われました。
これまでも猫の利き手の研究は行われてきたようですがこの研究が画期的だったのは、猫を研究所に連れてきて実験を行うのではなく、猫のストレスを最小限に抑えるために、普段住んでいる飼い主さんの家での猫の自発的な行動を観察した結果だということです。

猫は知らない場所が苦手ですし、また知らない人にも恐怖を抱く傾向があるので、研究所での実験ということになれば、猫の自発的な行動がなかなか観察できないでしょうし、猫のストレスも大きいです。

 

この研究では、猫が階段を降りるときに左右どちらの足から降りたか、猫がトイレに足を踏み入れる場合はどちらの足からか、猫が寝るときには体を左右どちら側を下にして寝るのかの3つの項目について、飼い主さんが3ヶ月にわたって観察するという手法が取られました。

また、猫の自然な行動ではなく、ある作業をさせるというテストでも左右どちらの足をよく使うのかというテストが行われています。
このテストでは3つの穴が開いた3段構造になっている給餌器を使用して、穴に前足を入れて餌を取ろうとする際に左右どちらの足を使うかが観察されました。
この研究でも、猫がストレスにならないように1日15回を上限にして、合計50回のデータを集めたそうです。

 

これらの研究では、穴から食べ物を取り出す際には73%、階段を降りるときには70%、トイレに入るときには66%の猫が利き足を使ったとのことです。
どちらの足から階段を降りるかといった簡単な作業よりも、小さな穴から餌を取り出すといったより複雑な作業の方が利き足を使う頻度が高いということですね。

 

ダークマター家の結果

 

ダークマターもやってみました!

調査方法は、どちらの足で猫パンチを繰り出すか、おやつを取ろうとするのはどちらの足かです。

ダークマターの家の猫たちを観察してみると、確かに興味があるものに前足で触ったり、猫パンチをする際には、ほとんど同じ足を使うという傾向が見られます。


ただダークマターが観察していてこの研究と違うなぁという点は左右どちらの側を下にして寝るかという点です。
大学の研究結果では、左右どちらがを下にして横になるかいう「利き側」はなかったとされていますが、ダークマターの観察結果では、やはり利き側の傾向はあるように思います。

いつも大体、同じ側の方を下にして寝る子が結構多いのです。

 

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右側を下にして寝る福ちゃん

 

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福ちゃんは右側を下にして寝ることが多い



ただ、この子はいつも右側を下にして寝ているなぁという子もいれば、特にクセがなく、左右のどちら側も下にする子もいるので、小さな穴から餌を取るという場合に比べると「利き側」の支配力はあまり強くないのかもしれませんね。
しかしお世話になっている獣医師も猫は大体同じ側を下にして寝るといっているので、やはり利き側はあるのではないかと思うダークマターです。

 

利き手の違いは性格に影響する?

 

利き手の違いによって性格にも違いが出るのでしょうか。

 

反対側の脳が制御している

 

利き手を制御しているのは反対側の脳です。
右利きであれば左の脳、左利きであれば右の脳が手の動きを管理しているということですね。
左脳は言語能力どを司るのに対して、右脳は感覚や感情を司るとされているので人間の左利きの人はクリエイティブなことが得意とされています。

 

利き手(利き足)は様々な動物にあることがわかっているのですが、犬の場合は利き足がどちらか、ということが性格にも影響する可能性があるようです。
猫の利き手を研究しているウェルズ博士は犬の利き足についても研究しており、左利きの犬は右利きの犬もしくは両利きの犬よりも否定的または悲観的な反応を示すとしています。
ここでいう悲観的、否定的という意味はネガティブな意味ではなく、用心深いということです。

左利きの犬に比べると右利きの犬は楽観的な傾向がありそうで、フレンドリーで信じやすい性格なために、盲導犬などに人間を手助けする仕事に向いているんだとか。

 

ウェルズ博士によると、この傾向は猫にも当てはまる可能性があるとのことですが、そうなると左利きが多いオスの猫は用心深い性格で、右利きが多いメスの猫はフレンドリーな性格ということになりそうですが、現実的にはメス猫はベタベタしない子が多くオス猫は甘えっこが多いような印象があるのでちょっと矛盾を感じるところではあります。

 

 

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甘えっこ男子

 

なぜ動物の利き手の研究をするのか?

 

人間についても、なぜ圧倒的に右利きが多いのかということは、はっきり分かっていません。
人間は言葉を話す能力を獲得したために、左脳が発達し右利きが多くなったという説もあるようですが。

 

猿などの霊長類やクジラ、カンガルー、両生類にまで利き手があることがわかっていますが、なぜこれらの動物についても利き手の研究をするかというと、脳の発達に利き手が影響しているかということを解明するためなのだそうです。
また猫の利き手を研究したウェルズ博士によると、利き手を知ることによってストレスへの耐性を知ることができるので動物を飼育する際の参考になるといっています。

 

動物にも利き手があることは分かってきたのですが、どうしてそれが脳の発達や性格にどのような影響があるのかということはまだ研究中はなのかもしれませんね。

 

猫にも利き手があるってわかっただけでも楽しい

 

ダークマター的には利き手は性格にはあまり関係ないような気がしますが、「猫にもっきてがあるんだ!」ということを知るだけでも、愛猫への理解が深まったような気がします。

 

参照記事

Cat Lovers: Is Your Cat Right- Or Left-Pawed? : 13.7: Cosmos And Culture : NPR

 

Lateralization of spontaneous behaviours in the domestic cat, Felis silvestris - ScienceDirect

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親鳥をハンターに殺されたコウノトリにヒナが誕生・ハンターは嫌いです

 

ハンターに母鳥を殺されたコウノトリの「うらら君」にヒナが誕生

  

www.yomiuri.co.jp

 

 コウノトリのうらら君は、2017年4月、ヒナのときに母親をハンターに殺され、他の兄妹3羽と共に 兵庫県コウノトリの郷さと公園(豊岡市)に保護されました。

その後、成鳥になったうらら君は7月に雲南市で放鳥されたそう。

3歳になったうらら君はメスのコウノトリとペアとなり、2020年3月に営巣を始めて、5月20日にヒナが確認されたそうです。

 

良かったね。

良かったねぇ。

 

サギと間違って殺したそうですが、天然記念物のコウノトリだったので保護してもらえた。

それは良かったと思います。

人間が親を奪ったんですから。

 

でもサギだったら殺されても仕方ないとは思わない。

サギだったらヒナがいても見殺しだったでしょう。

遊びで生き物を殺すのはいい加減やめた方がいい。

 

コウノトリとは

 

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童話の中などで赤ちゃんを運んでくる鳥のイメージが強いかと思います。

日本では一時絶滅してしまい、今でも100羽程度しか生息しておらず、簡単に姿を見ることができなくなってしまった鳥です。

 

コウノトリは全長110 ~115㎝で羽を広げると195cmほどにもなる大きな鳥。

水田や河川、沼地などの水辺に住み、カエル類などの両生類、ザリガニなどの甲殻類、貝類などの他、ヘビやバッタなども食べます。

 

江戸時代まではたくさんおり、浅草の浅草寺の屋根にも営巣していたんだとか。

しかし明治になって、日本にも肉食文化が入ってきたり、狩猟が解禁されたことにより数が激減しました。

その他にも農薬の影響やすみかとなる湿地の減少により、昭和46年(1971)に野生のコウノトリは絶滅に追い込まれました。

コウノトリを復活させるために昭和40年(1965年)から人工繁殖を始めるもののうまくいかなかったようです。

 

野生のコウノトリが絶滅した後の昭和60年(1985年)にロシアのハバロフスクから幼鳥6羽を譲り受けて人工繁殖を継続。

これが成功し、2019年12月6日現在の野外個体数(野生の状態で暮らしている数)は178羽となっています。

野生のコウノトリが戻ってきたといっても、たったの178羽です。

まだまだレッドリストですね。

 

トキもそうですが、人間が欲望のまま、したいようにすれば絶滅に追い込むのはあっという間で、復活させるのは困難であるということですね。

 

ハンターが大嫌いな理由

 

ハンターの犠牲者であるうらら君に感情移入してしまうダークマターは、ハンターが大嫌いです。

 

動物を殺す遊び

 

遊びで動物や鳥を撃って殺すということが嫌いなのです。

ハンターが狩猟に使う銃は散弾銃。

たくさんの細かい球が体にめり込む。

すごく苦しむのです。

けいれんしてもがき苦しむ。

その様を見てうれしくなる気持ちは全然理解できない。

 

散弾銃で電線切断

 

ダークマターが住んでいる場所には狩猟解禁になるとハンターがやって来ます。

地元ハンターもいますけど、都会の方からもやってくる。

散弾銃をぶっぱなし電線を破壊する。

超絶、迷惑です。

そして、それを申告もしないし、もちろん弁償もしない。

監視カメラなんてないから犯人を捕まえることはほぼ無理。

 

犬を捨てる

 

そして、ハンターは犬を捨てて行く。

動物を遊びで殺すという理由に匹敵して嫌いな理由がこれ。

 

狩猟犬を連れてくるのですが、自分が帰るときに戻って来なければ簡単に置いて行く。

もしくはいらない犬を捨てて行く。

狩猟犬は大型犬であることが多いため、保護されても簡単には里親さんは見つからず、たいていの場合、殺処分になってしまう。

 

ダークマターは現在でも忘れられない置き去り犬がいます。

ダークマターがまだ小学校低学年だった頃、ハンターに置き去りにされてしまった犬がいました。

大型犬で、多分セッターだったと思います。

 

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Alexas_FotosによるPixabayからの画像

 

その子は、自分を置き去りにした飼い主をずっとずっとずっと、バスの停留所で待って居ました。

山から下りてきて、人が来る停留所で飼い主を探したのだと思います。

田舎ってそんなに人が集まることろはありませんから。

 

とてもおとなしい子で、何日も何日も停留所にポツンといました。

かわいそうに思った人がお菓子などをあげても、食べないのです。

なでてあげても、ほとんど反応しません。

あの子は、きっと心の底から、絶望して悲しんでいたのだと思います。

 

犬は飼い主に捨てられると強いショックを受けて、ものを食べなくなったり、反応しなくなったりします。

あの子はきっとそういう状態だった。

自分をあっさり捨てて行くような飼い主でもきっと心の底から好きだったのでしょう。

 

かわいそうで、かわいそうで仕方なかったのですが、当時小学校低学年だったダークマターには何もできず…。

親に頼んでも、大型犬ですから、許してはくれませんでした。

今だったら迷わず、助けるのに。

 

数日後、誰かが保健所に通報し、犬はいなくなりました。

多分、殺処分されたと思います。

しかも、当時は(現在もですが)殺処分は安楽死ではありませんでした。

保健所では安楽死だと思っている方が多いですけど、そうではありません。

多くの場合、二酸化炭素ガスを使った窒息死です。

苦しんで苦しんで死ぬ。

 

そんな犬の運命など考えずに、もしかしたら考えたとしても大して気にもせずに犬を捨てて行くハンター。

これは現在でも起こっていることです。

 

犬を殺処分する ハンター

ダークマターは保護ボラで、犬も保護します。

というか、今は猫ボラみたいになってますけど、もともとは犬ボラでした。

犬の里親募集もしたことがあるのですけど、そこにハンターが申し込んできたことがあります。

自分が飼っていた犬は年を取ったから、保健所にやったといって。

 

自分のために働いてくれた犬を最後まで面倒を見ずに保健所にやった?

その子を殺処分にしたってことですよね?

そんな人に譲渡するとでも?

 

保護ボラが何かも分かっていなかったおっさんだったのでしょうが、よくも恥ずかしくもなくぬけぬけとそんなことを。

もちろん、お帰り願いました。

 

動物を殺すが趣味の人も、犬を捨てる人も大嫌いなのです。

  

警察官が近所の飼い猫を山に遺棄 完全室内飼育は猫にとってかわいそうなことなのか

 

警察官が猫を遺棄するという虐待で書類送検

 
2020年5月20日秋田県の40代警察官が近所で飼われている猫子匹を無断で捕まえて遺棄したことにより、動物愛護法違反の疑いで書類送検されていたということが報道されました。
記事によると、放し飼いにされていた猫の糞尿の被害を疎ましく思い、近所の飼育されている猫を捕まえて山に行したとされています。
捨てられた飼い猫は戻ってきていないとのことです。
 
 
猫を遺棄することは、たとえ飼い主のいない野良猫であっても動物愛護法に違反します。
ダークマターは保護活動をしておりますが、もちろん譲渡する際には完全室内飼育をしてくれる飼い主さんにしか譲渡しません。
また、犬の散歩に行った際に、他のさん飼い主が放置した犬のうんちまで拾ってくるような感じなので、よその猫の糞尿に対する考え方はもしかしたら甘い傾向にあるかもしれませんが、それでも嫌な気持ちも理解できます。
 
しかし、だからといって猫を遺棄してくる気持ちは全く理解できません。
それは猫が悪いのではなく、飼い主がきちんと猫を管理していないことによるものですすし、猫はここからそちらには入ってはいけないなどということを理解はできませんよね。
 
敷地のルールも、交通ルールも、すべて人間が勝手に決めたことであり猫には理解できないのです。
猫に怒りをぶつける人は、珍しくはありません。
しかし、こともあろうに警察官がそれをやっては絶対にダメでしょう。
 
警察官なのだから、警察官として注意もできたでしょうし、飼い猫の問題であればまずは保健所に相談すべきであったでしょう。
 
ダークマターも田舎に居住しているのでわかりますが、田舎の警察官というものはおうおうにして動物愛護には疎いものです。
都会ではニュースになるような動物虐待も見逃されてしまう傾向があります。
しかし、警察官自らが動物虐待を行うなどということは絶対にしてはならないのではならないことです。
 

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秋田魁新報 「警察官、近所の飼い猫を勝手に捕まえ遺棄か 数匹が不明に」のスクリーンショット

この子はかなり高齢に見えます。

飼い主さんが探しておられるようですが、見つかっていないようです。

最後まで飼い主さんのもとで幸せに暮らせるはずだったのにと思うと、かわいそうでなりません。

それに対して秋田県警本部長は何と言ったか

ニュースが報道された当初、秋田県警の監察はコメントは無いと発表しており、ダークマターなどは身内の警官が犯罪を起こしたにもかかわらずコメントはないとは何事かと怒りしんとうでした。
ダークマター秋田県警に意見を送ったのですが、意見を送った人が多かったのか、5月27日になって久田誠 秋田県警本部長が保健所に相談するべきだったとのコメントを発表しています。
 
 

 

www.sakigake.jp

 

動物愛護違反は犯罪です。
しかし、犯罪を犯し書類送検をされたにもかかわらず猫を行した警察官の氏名は発表されていません。
しかも、警察内での処分はどうなったかと言うと懲戒処分に至らないただの注意で終わったというのです。
懲戒処分でないと言う事は、言及にもならないし、将来の出世の際にも記録に残らないと言うことです。
あまりにも処分が優しすぎやしませんかね?
 
久田本部長は
 
「殺処分される可能性をおもんぱかってしたのかもしれないが、そこは保健所に任せるのが筋だと思う」
 
と述べたそうです。
ダークマター、開いた口が塞がりません。
殺処分される可能性をおもんぱかって?
捨てられた子たちはおうちに戻ってくることができておらず、かなり高齢な子もいます。
飼い猫が山に捨てられて、生き残れると思っているのでしょうか。
 
捨てられた当時は、気温もかなり低い日もありました。
知らない場所に捨てられてどんなに恐ろしかったことでしょう。
寒さに震え、ひもじい思いをしながらその子達は息絶えた可能性があります。
殺処分をおもんぱかってなどと、さも思いやりがあるような言い方をしていますが、猫を殺したも同然なのですよ!
 
もう、部下の警察官をかばいたい気持ちしか見えません。
黒川元検事長のかけ賭博と同じですね。
結局は身内をかばうのです。
 
犯罪を犯してもただの注意で終わるなら、警察官が要りますか?
刑罰が要りますか?
法律が要りますか?
 
猫を遺棄するのは立派な虐待です。
日本は動物虐待に甘いといってもほどがある。
 

秋田県知事は何と言ったか 

 
秋田県警は、秋田県知事の所轄下にあります。
つまり県警のトップということですね。
その県警のトップがなんと言ったかというと、
 
「室内に出すと飼い猫は病気になるし、他人に迷惑をかけるので、避けてほしい」
 
だそうです。
 
これは、記者会見の場で秋田県警の警察官が動物愛護法違反の疑いで書類送検された件についての感想を聞かれたときのコメントです。
 

 

「猫を外で飼うの避けて」 猫好き、秋田県知事呼びかけ(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

大事なことですから、今回だけでなく何度も啓発されるようお願いします。 それと併せて、動物愛護法の遵守を県警に指示すべきです。

2020/05/26 17:09

 

動物愛護法違反の疑いで書類送検された件についての感想を聞かれたときのコメントです。
 
もちろん猫を完全室内飼育してほしいと言う意見は至極真っ当な意見だと思います。
もちろん室内飼育をしない飼い主に大いに責任はあるとダークマターも思います。
しかし、1番の問題点はよりにもよって警察官が動物虐待をしたと言う事実です。
それに対しては何のコメントもない。
 
飼い猫がよそのお宅に行ってうんちをするのが困るんだなと苦笑したとされていますが、ホントですか?
本当の猫好きだったら、この捨てられて帰って来れなくなってしまった猫ちゃんたちのことを思えば、胸が痛むと思います。
知事が県警のトップといっても、指揮命令する権限は有していないようなので、あまり口出しはできないのかもしれませんが、それにしても猫好きとして有名な記事としてのコメントは非常にがっかりなものです。
笑いごとですか!?
  
猫の遺棄は動物虐待にあたるのでしないでほしいくらいは言っても良いのではないでしょうか。
 
 

完全室内飼育をしない人の言い訳

 
完全室内飼育をしない人の言い訳の一番は「猫がかわいそう」だからです。
 ダークマターは必ず完全室内飼育をしてくれる人にしか譲渡しませんが、猫を外に出して飼いたいという言葉は今までに数限りなく聞いてきました。
 そういうことを言う人は、猫が何度 行方不明になっても、何度 車にひかれても、外に出して飼いたいと言うのです。
 
つまり猫の命を守ることにはあまり関心がなく、自分が可愛がりたいときに猫を可愛がることができれば良く、猫が死んでしまうことに関して「しょうがないでしょ」という程度の認識しかありません。
ダークマターから言わせれば、猫を飼う資格がない人たちです。
  

完全室内飼育にすると猫がかわいそうは本当なのか?

 
完全室内飼育をしない猫の飼い主が言う最大の言い訳、「外に出さないと猫がかわいそう」は本当なのでしょうか。
 

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放し飼いをした結果の無残な交通事故死

 
放し飼いをしたがる人は、外に出された猫がどんなに無残な死に方をするか、わかっていない、直接目にしたことがないのではないかと思います。
ダークマターは、何度も何度も何度も、事故死した猫の姿を見ていますし、可能な限りそのような子達は道路から避けてあげたり、可能であれば自宅に連れ帰って埋葬したりしています。
 
血を流して道路に横たわっている姿は本当に無残なものです。
車に乗り挙げられて内臓が出てしまう場合もあります。
そのような姿を見て、それでも外に出した方が幸せと言えるでしょうか。
 
事故にあった直後と思われるまだ息がある子を何度か保護したこともあります。
しかし助かった子はいません。
保護した当時は意識もあり、助かるかもしれないと思うのですが、結局は病院に入院しても数日しか生きられないことがほとんどです。
小さな猫にとって車はあまりにも巨大なものってあり、猛スピードでぶつかってこられたら、何トンもある車体で乗り上げられたら、当然命を落としてしまいます。
 
外に出して飼いたいと言われるたびに、ダークマターは交通事故で死んだ猫を1度でも見たことがあるのか!と言いたくなります。
 

猫は野生動物ではない

 
いまだに猫は野生でも生きていけると思っている人がかなりいます。
野良猫になってしまった子た行政機関でわざわざ「野猫」と呼んで、さも野生の動物だから殺処分しても仕方がないような扱いをしていたりもしますね。
 
しかし猫は野生動物ではありません。
現在ペットとして飼われている猫は、イエネコと言う種類に分類され、リビアヤマネコという野生の猫が祖先ではありますが、数千年かけて家畜化されたペットなのです。
古代エジプト時代にすでに猫は愛玩動物として可愛がられていたことが判明していますし、人間と暮らすようになったのは、それよりももっともっと古い時代であったと推測されています。
 犬のように人間の指示に従うことを期待されて家畜化されたわけではないために、非常に自由気ままな面や野生的な面を残していますが、イエネコは人間と一緒に暮らすのが当たり前の動物なのです。
 
野良猫も好きで野良猫になったわけではありません。
人間に捨てられたから野良猫になっただけであり、野良猫になっても人間の近くで暮らしていますよね。
決して山で暮らしているわけではありません。
それなのに、猫は捨てられてもその場で生きていけると思っている人は少なからずいるのです。
秋田県警本部長の言い訳を信じるならば、そういうことになりますよね。
 
山に捨てられなくても、おうちで飼われていた子が迷子になったり、捨てられたりした場合は、住宅街であっても死んでしまうことは珍しくないのですよ。
実際に、迷子になって探していた猫が数軒隣の敷地で亡くなって発見されたという事例もあるのです。
 

不治の病にかかってしまう

 
猫を外に出せば、病気になってしまう可能性はかなり高いです。
一番怖い病気はパルボウィルス感染症(猫音白血球減少症)です。
非常に死亡率の高い病気で、免疫がない猫への感染率は100%と言われています。
死亡率は子猫だと75%~90%とされていますが、ダークマターの経験では、子猫は100%死亡します。
大人の猫でも助かったという例は、ほとんど聞いたことがありません。
 
パルボウィルスは地や水に存在しており、どこでも感染するリスクがある病気です。
パルボウィルスに感染してしまった場合、治療薬はありません。
唯一の防衛手段がワクチン接種ですが、ワクチンの接種をしていても100%を防げるというわけではないので、なるべくウィルスに接触する機会を減らすように完全室内飼育をする必要があるのです。
 
さらにワクチンでも防げない病気が蔓延しています。
聞いたことがある方も多いと思いますが、猫エイズ(FIV)や猫白血病(エフイーエルブイ)等は現在ではかなり蔓延しており、世界中のどこでも感染するリスクがあります。
誤解して欲しくないのですが、猫エイズと猫白血病は、猫だけがかかる病気です。
人間のエイズ白血病とは別物です。
 
エイズや猫白血病のワクチンもあるのですが、ワクチンの効果は80%程度とされ、必ずしも万全ではありません。
そして治療法もありません。
 
 ダークマターは、猫エイズや猫白血病の子も保護してきましたし、看取ってきました。
最後はやはり苦しんで死ぬのです。
完全室内飼育をすれば、短い猫生で終わらせることも、苦しんで死なせることもないのです。
 

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野良猫生活で猫白血病に感染。1歳半の若さで他界しました。

迷子になる

 
猫は外に出しても帰ってくると思っている飼い主さんは案外多いものです。
もちろん帰ってくる猫ちゃんもいるでしょうが、家の中から脱走して帰って来れなくなったり、外を出歩く事に慣れていてもある日突然帰ってこなくなったと言う指令は山ほどあります。
 
猫は帰って来れなくなったとしても自分で生きていけるでしょうと考えている人も多いことにダークマターはいつも憤りを感じるのですが、猫は野生動物とは違いますし、迷子になった子が食料を見つけるのは至難の業ですから、迷子になった末に衰弱して死んでしまうと言うことは珍しいことではないのです。
 
 

虐待される可能性がある

 
ご紹介したように、今回は警察官による猫の虐待という前代未聞の事件が起きました。
動物虐待事件は毎年増加傾向にあります。
これは、日本人の動物愛護への関心が高まったことにより動物虐待が報道されたり、逮捕されたりすることが多くなったからという面もるでしょうが、動物に対する寛容さがなくなってきたということも言えるのではないでしょうか。
 
猫であっても他人の敷地に入る事は許されない時代になってきているのです。
今回は山に遺棄するという虐待でしたが、過去には口にするのもおぞましいほどひどい虐待が行われている事例もあります。
それは野良猫にだけ行われているものではなく(もちろん野良猫に対しても、決して虐待などしてはいけません)飼い猫に対して行われることも少なくないのです。
 
2019年に、富山市の新村健治容疑者が50匹~100匹の猫を盗んで殺したと告白し、逮捕されました。
懲役8ヶ月の判決ですが、執行猶予4年となっています。
結局懲役刑に服することもなく現在でも暮らしているということですね。
 

完全室内飼育と放し飼いでは寿命に大差が出る

 
完全室内飼育と出入り自由の放し飼いや外飼いでは、猫の寿命に大きく差が出ることがわかっています。
2019年の一般社団法人ペットフード協会の調査によると、家の外に出ない猫の平均寿命は15.95歳であるのに対して、家の外に出る猫の平均寿命は13.20歳とそのさは2.75歳もありました。
 
人間の年で考えると、猫の一年を人間の4年と換算すると実に11年も差があることになるのです。
この差はもちろんこれまで解説してきたとおり、交通事故や病気、虐待、迷子になって帰って来れなくなり、死亡したと考えられることなどが原因になっていることは明白でしょう。
 
 

完全室内飼育は猫にとって不幸ではない

 
完全室内飼育をしたがらない人の一番多い理由が「かわいそうだから」ですが、猫は完全品飼育にされたらかわいそうなのでしょうか。
 
ダークマターは保護活動をしていますのでたくさんの猫を保護してきましたし、病気や障がいによって里親さんへの譲渡が難しい子と暮らしています。
 保護した猫たちの中には目の開かないに捨てられてダークマターが授乳して育てたので、室内しか知らないという子もいますが、数年間外で野良猫生活を送ってから保護されたという子もいます。
 
よく、「外に出たがるから、出してやる」と言われることがあるのですが、ダークマターは外で数年間過ごしてから保護猫になった子であっても、外に出たいと大騒ぎされた経験はありません。
猫たちは安全な室内でのんびりと暮らしています。
 
猫は変わらない毎日をのんびりと暮らすことが好きな動物ですので、室内の環境を整えてあげれば不満を持たずに室内で幸せに暮らすことは可能です。
 

環境が変わったときがチャンス

 
ダークマターが保護した子達が外に出たいと言わないのには、ダークマターの家に保護されるという環境が変わった際に、「ここはあなたの居場所である」と意識付けすることが大切なのではないかと考えています。
 猫は環境の変化が苦手な動物ですので、環境の変化に慣れるのには時間がかかりますし、そのときは自分が置かれた環境について把握するので猫の頭はいっぱい・いっぱいです。
猫なりに新しい環境に馴染むために最大限の努力を払っているのです。
 
毎日きちんとご飯をもらって、温かい寝床があり安全であれば猫はだんだんとその環境に慣れ、リラックスして過ごせるようになるのですが、ここまでくると室内で生活することに対して猫は不満を持ちませんし、疑問も持ちません。
そして、外のことを思いださないのだと思います。
猫は記憶があまり長く続かないのです。
 
そうなった後には絶対に外に出さない。
これを徹底することによって、室内が自分の生活スペースであるということは猫にインプットされますし、外での生活をほとんど忘れます。
そうすると何年も外で暮らしていた猫であっても外に出たいと大騒ぎすることはありません。
外に出たいという欲求がなければ、外に出ないことは猫にとって何ら不幸なことではありませんね。
 

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数年間の野良猫生活後に完全室内飼育の保護猫になった黒豆
 

室内の生活環境を整えてあげる

 
猫ちゃんに室内で満足して暮らすためには、猫が何不自由なく室内で暮らせるようにしてあげることが必要です。
猫用のトイレはもちろんのこと、猫が昼寝するのに最適のふわふわの猫ベッドや、登ったり降りたり爪とぎをしたりできるようにキャットタワーを用意してあげましょう。
 キャットタワーははもはや、猫を完全品飼育する際の必需品であると言えましょう。
 

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猫と遊んであげる

 
完全室内飼育のデメリットとしては、猫の生活が単調になるということが挙げられます。
ダークマターは完全室内飼育のデメリットとしてはこれしか思いつきません。
 
猫を飼うということは、猫を愛して、一緒に過ごすということが目的ですよね。
そうであるならば、猫ちゃんといっしょに遊んであげるようにすれば、単調な生活も解消できます。
 猫じゃらしもたくさん売られていますし、とって来いができる猫ちゃんもいますし、室内で飼い主さんとたくさん遊ぶことができれば、かえって猫ちゃんは幸せなのではないでしょうか。
 
猫のおもちゃや猫じゃらしは出しっぱなしにしておくと猫がすぐに飽きてしまいますので、遊ぶ時だけ出してあげると新鮮味を失わずに遊ぶことができますよ。
 

猫が窓の外を眺めるのは外に出たいからじゃないの?

 
猫は窓の外を眺めるのが好きですね。
これを見て、外に出たいのではと思う飼い主さんは少なくないようです。
 
猫は知らないものが苦手なのですが、一方、好奇心が旺盛な面もあります。
特に動くものや音には興味を惹かれますから、風の音や、風邪で草木が動く様子、鳥の鳴き声などを、窓の外の世界を興味を持って眺めていると考えられます。
しかし必ずしも外に出たいと思っているわけではないでしょう。
 ダークマターが一緒に暮らしている猫たちも外を眺めるのは好きですが、眺めたからといって特に外に出たいというそぶりを見せることはありません。
 
外を見る事は猫にとっても楽しみでありますから、猫が外を見やすいように窓のそばに猫が登れるような台を用意してあげるなどすると、ひなたぼっこをしたりしてくつろげる場所にもなります。
外を見ることも室内での猫の楽しみなのです。
 

猫が脱走する理由

 
必ずしも外に出たいと思っているわけでなくても猫は脱走してしまうことがあります。
猫の脱走で1番起こりやすいものが、飼い主さんの不注意やアクシデントによるものです。
完全室内飼育の猫で外の世界に慣れ親しんでいなかったとしても、窓や扉が開いていれば、外の景色や音に惹かれて外に出たくなってしまいますね。
これは人間の子供でも同じですし、他のどんな動物でも同じでしょう。
 
またよくあるのが、猫を車で連れ出して社内で話してしまい、車のドアを開けたとたんに脱走されるというパターンです。
ダークマターは、このようにして車から脱走し、パーキングエリア等に置き去りにされた猫を何度か保護しに行った経験があります。
 
もうひとつ、脱走のリスクが高いのは病院への通院時です。
キャリーバッグの扉がきちんと閉まっていなかった、キャリーバックを落としてしまったことにより扉が破損したり、開いてしまったりして猫が脱走してしまったということは珍しいことではありません。
 
アクシデントによる脱走のほかには、繁殖相手を探そうとして脱走するということもあります
発情期による脱走を防ぐためには、去勢手術をすることが大切になってきます。
 

大切なのは完全室内飼育を徹底すること

 
猫を脱走させないために、迷子にさせないために大切なのは、完全品飼育を徹底することです。
子猫の時から完全品飼育をしている子は、室内で暮らす事が当たり前なので、外に出たがるということはありません。
 
野良猫生活を経験している保護猫であったとしても、「環境が変わったときがチャンス」の項目で述べたとおり、完全室内飼育を徹底することで自分が暮らす場所はここであると認識してくれます。
 

にゃんぱく宣言を守ろう

 

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猫を完全室内飼育にしなければならないという規制は日本にはありません。
また長らく猫は放し飼いにしていたという歴史があるために、特に中高年以上の方は、外に出してあげないとかわいそうなのではないか、猫は外に出すのが当たり前といった考え方が根付いています。
 
AC広告機構が「にゃんぱく宣言」を放送しているように、完全室内飼育は世間の常識、猫を飼育する際のマナーとなってきています。
しかも、完全室内飼育をした方が、猫の健康と長生きのためには良いと言うことははっきりとわかっていますね。
 
最近見られる多頭飼育崩壊のように糞尿があふれる室内でろくにご飯もやらずに閉じ込めるということは、もちろん虐待ですし論外なのですが、猫ちゃんの住環境を整えてあげて完全室内飼育をすることが、猫が幸せに猫生を全うできることだとダークマターは考えています。

公園に置き去りされた犬・捨てた飼い主が無理やり取り戻す

闇を飲み込む保護ボラ・ダークマターです。

 

本当に悲しいニュースです。

 

置き去り犬めぐちゃん「強制執行」により、捨てた飼い主につれ戻される

 

headlines.yahoo.co.jp

 

結局裁判所で、公園に何度も置き去りされたにもかかわらず、飼い主の所有権が認められる、保護して長い間世話をしていたAさんからめぐちゃんは奪われ、その後の消息が不明という本当に痛ましい結果になってしまいました。

 

何度も犬を捨てておきながら、保護されたことを知っていたとしても3ヶ月も名乗り出ずにいたにも関わらず、飼い主としての責任を果たしていたから所有権が飼い主にあるという判決だったようですが、この中のどれ1つをとっても飼い主としての責任を果たしているとは到底言えないと思います。

 

強制執行がされた当時、既に老犬だっためぐちゃんはうまく歩くことができず、抱きかかえられて荷物のように運び出されたとのこと。

 

仮に本人が直接捨てたのでは無いにしても、付き合っていた彼氏が口輪をつけて雨の中、公園に置き去りにしたことを知りながら放置していたような飼い主が、そのような状態のめぐちゃんを真摯に面倒を見るでしょうか。

 

放置する事は想像に難くない。

 

このようなやつは地獄に落ちろとダークマターは思います。

 

 

めぐちゃんは保護主のAさんといた方が、ずっと幸せだった。

 

きっと残りの犬生は少なかっただろうに、信頼し愛してくれたAさんの元から引き離されて、めぐちゃんはどんなに不安で悲しかったことだろうか。

 

本当に本当にかわいそうでならない。

 

 

動物を愛していない奴こそ所有権を主張する

 

保護活動しているダークマターは、実はこれまでに数回これと似たような件に遭遇したことがあります。

 

何回かあるのですが、共通しているのは、自ら飼育を放棄する、もしくは捨てておきながら、

 

•自分は飼い主であるという主張をしてくる

•自分が悪いという罪悪感は一切持たない

 

という共通点があります。

 

飼い主としてはもちろん最低の奴なのですが、他人への要求は大きく、自己弁護が激しい、そもそも人としてだめなやつなのです。

 

そして、誰がどう考えても、この女はめぐちゃんの飼い主として責任ある行動をとっているとは思えないのですが、やはりこういうやつの弁護を引き受ける弁護士は世の中にいるっていうことです。

 

病気の犬の面倒を見たくないので捨てる

 

ダークマターは病気の犬を面倒を見るのが嫌になったという飼い主から、犬の引き取りを要求されたことがあります。

 

犬はチワワでまだ幼い子犬でしたが生まれながらの障害があり、毎日ケアをしなければならない状態でした。

 

 

 

その飼い主は障害があることを承知の上で飼い始めたはずでしたが、2ヶ月もすると 獣医にもう面倒を見るのは嫌だと言ってきたのです。

 

飼えなくなった犬をいちいちボランティアに丸投げされても困るのですが、その子の状態があまりにもかわいそうだったため、そして聞けば聞くほどその飼い主がだめなやつだったために、引き受けてくれたら医療費は全て責任を持つと獣医が言ってくれたこともあって、ダークマターが引き取ることにしたのです。

 

病気の犬の面倒を見るのが嫌と言ってきた女は他にも動物を飼っていて、その子たちの面倒もろくに見ていなかったにもかかわらず、障害のある子犬を目にして何故か自分が助けるんだと盛り上がってしまい、その子を引き取ったそうです。

 

 

しかしもともと健康な動物の世話さえちゃんとできていなかった女なので、当然毎日何度もケアを要する子の世話などできようはずがなく、すぐに世話を放棄することに。

 

ここまで子犬の面倒を献身的に見てあげていた獣医や病院のスタッフたちは、その子見殺しにすることができず、ダークマターに依頼してきたのでした。

 

所有権放棄の書類を書いてもらうが

 

こういうダメ飼い主は、ものすごくダメな人間のクセして、相手のちょっとした隙をついてきたり、自分の権利を主張してきたりすることにだけは長けていたりします。

 

自分のことしか考えて生きていないので、そういうことには敏感なのでしょう。

 

そのため、ダークマターはその子を引き取る際に所有権放棄の書類を書いてもらいました。

 

 

この女は最初、所有権放棄の書類に署名することを嫌がりました。

 

なんと、ダークマターに犬の世話をさせて、自分はいつでも会える飼い主でいるつもりだったのです。

 

驚愕!!!

 

どこまで図々しいのか!!!!!

 

 

でも、こういうことをしてくる人間て、まぁ平気でこういうことを言うんですよ。

 

ダークマターが所有権放棄にサインしてくれなければ犬を引き取ることはできないと言うと、もうすでに世話をするのはうんざりになっていた女はしぶしぶ署名しました。

 

その後、病気の子犬を受け取ったのですが、その時に同時に渡されたのは、食べかけのフードのみ。

 

これがこの女の、子犬に対する気持ちを表していたのでしょう。

 

本当にしょぼい気持ち。

 

 

自分は頑張って世話をしてきたと大泣きしながらダークマターに言ってきましたが、一体、何主張なのでしょうか。

 

なんで泣いてんの、あんた?

 

同情して欲しいの?

 

その涙はすぐ乾くでしょ。

 

軽蔑はするけど同情なんかするわけないだろ!

 

というのが冷めた目で大泣きする女を見ながら思ったダークマターの本音です。

 

訴えると脅す女

 

女には一切同情せず、これからは現在飼っている子たちを大切にして、他に動物は飼わないでくださいと言い渡したダークマター

 

まぁ、これを言わなければいいんですがね。

 

ダークマターも腹にすえかねちゃって言っちゃったわけなのです。

 

そうしたら、逆上する女。

 

なんだかわめきちらしてましたが、「もう所有権放棄していただいたので」と言って子犬を引き取りさっさと病室を後にしました。

 

 

こういう危ない女には、こちらの連絡先等は一切教えないようにしています。

 

身が危険すぎる。

 

 

 

すると、病院に、「犬を返せ、犬を返さなければ訴える」とかなんとか脅しをかけてきたそう。

 

こういうやつの常套句。

 

病院には、所有権放棄の書類も書いたんだから、訴えたければ訴えるが良いと言ってやれと言いました。

 

 

子犬は数日で死亡

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酸素吸入を受ける子犬

 

引き取った子犬は、残念ながら長生きできませんでした。

 

女の世話の仕方が悪く、誤嚥性肺炎肺炎を発症していたために、引き取ってすぐに入院となり、そのまま亡くなってしまいました。

 

病気で苦しい思いをし、飼い主には疎まれ、本当にかわいそうな犬生だったと思います。

 

今でも思い出すと、目から水が出るダークマターです。

 

どうせ飼育放棄するなら、いっそのこと、さっさとすればよかったのに。

 

 

 

所有権放棄の書類は重要

 

一旦遺棄しておきながら、返せと言ってくる飼い主は、実は珍しくありません。

 

そのため所有権放棄の書類はとても重要です。

 

めぐちゃんの場合は、飼い主が不明だったので所有権放棄の書類を書いてもらうことができなかったという点が最後まで響いてしまったのかなと思います。

 

本当に気の毒でならない。

 

 

 

最近は裁判所も動物愛志向というが…

 

実はダークマターも医療ミスの裁判中です。

 

ダークマターがお世話になっている弁護士の先生によると、最近では裁判所も動物愛護の関心の高まりにより、動物虐待には厳しく、慰謝料等はかつてよりも動物であっても家族として認定する場合も出てくるなどしているとのことでした。

 

それでも日本では動物虐待にはどんなひどいことをしても必ず執行猶予が付くし、今回のケースのように信じられない判決が出ることもあります。

 

弁護士にも裁判官にも馬鹿な奴もいるし、動物愛護などに関心がない奴もいる。

 

今回の判決は、杓子定規に法律どおりに犬を物としか扱ってないという点が、最大の問題。

 

法律上、物として規定されていても、犬は生きている動物であり、飼い主にとっては家族です。

 

めぐちゃんの場合は保護してもらい、長い間面倒を見てくれたAさんこそが家族。

 

そういう点を勘案して判決を出すべきだったと思います。

 

これ、海外だったら、絶対こんな判決は出なかったように思います。

 

日本の裁判所のお粗末さよ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エイズキャリアでも長生きできる!エイズ・キャリア猫に希望を与えたニュース

闇を飲み込む保護ボラ・ダークマターです。

¹5歳でも元気なエイズキャリアのニャンコちゃん。

すごく感動しました。

 

15歳のエイズキャリア猫

 

猫エイズキャリアでも元気な15歳 生後6カ月で出産経験…元野良が手に入れた幸せな日々(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

2019/11/28 13:41

 推定1歳のときに保護されて、エイズ陽性。

現在15歳だそうです。

すごい!

素晴らしい!!

 

エイズとは

 

エイズとは猫しかかからない病気で、猫の免疫不全を引き起こすので猫エイズと呼ばれています。

 

人間のエイズはもう不治の病ではないそうですが、猫のエイズは未だ不治の病。

 

治療薬はありません。

 

一応予防のためのワクチンはありますが、猫エイズにも色々型があるらしく、それに合致していないと効果がないので、気休め程度にしかならないでしょう。

 

エイズの予防のためには、完全室内飼育、これが一番です。

 

エイズのウィルスの感染力は弱く、ウィルスに感染した猫の体液が直接体に入って来なければ、ほぼ感染しないと言われています。

 

エイズに感染するのはほぼケンカからです。

 

 

発病しなければ寿命を全うできる

 

エイズの治療薬はありませんが、エイズキャリアであっても発病しなければ寿命を全うできます。

 

このニュースで伝えられている猫ちゃんがまさにそう。

 

良い人に家族にしてもらい、大切にしてもらった結果だと思います。

 

ただ、エイズに限らず他の病気もですが、発病の原因はわかりません。

 

エイズキャリアの猫が発病してしまっても、飼い主さんは自分を責めないでくださいね。

 

まあ、責めちゃうんですけどね。

 

ダークマターは、これまでも何匹も見送ってきましたが、自分を責めなかったことは一度もないので、その時の飼い主さんの気持ちは良くわかります。

 

エイズキャリアの猫を保護して、家族にしてくださった、それだけでも尊い。(外に出して感染させた場合は飼い主の責任)

 

 

エイズキャリアの保護猫「ビーンズ」

 

ダークマターのところにも、エイズキャリアの子がいます。

 

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捨てられてから3年間くらい、とあるスーパーのベンチの下で、エサやりからもらう餌を頼りに生きてきました。

 

エサやりだから、もちろん来ない時もある。

 

ビーンズは他の猫に追いかけられ、噛まれ、お腹を空かせながら、いつもエサやりをベンチの下で待っていた。

 

最初、ダークマタービーンズを去勢してリリース(TNR)する予定でした。

 

ところが、エイズキャリアであることがわかり、さらに交通量が多いことから多くの猫がひき殺されているということが聞き込みからわかり、保護することにしたのです。

 

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保護当時はエイズウィルスの影響と思われるカビでハゲになっていて、さらに噛まれた傷がたくさんありました。

 

ビーンズ、男の子ですが、とっても臆病で怖がりな子なのです。

 

他の猫たちにいじめられていたのでしょう。

 

ビーンズはとっても甘えっ子でおとなしい、お利口さんのニャンコ。

 

エイズキャリアでなければ、里親募集したのですが、現在は終生保護猫としてダークマターと一緒に暮らしています。

 

発病はしてしていません。

 

ビーンズを保護して10ヶ月あまりになりますが、ハゲていてボサボサだった被毛も、ツヤツヤピカピカに。

 

ビーンズもエイズキャリアであっても15歳でも、20歳でも長生きして欲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

はじめまして 保護ボラ ダークマターです

動物の保護ボランティアをしているダークマターです。

 

現在はほぼ猫ボラ、時々犬ボラです。

 

東日本大震災後から保護ボラを始めました。

 

シェルターでお手伝い → 大手団体で預かりボラ → 色々あって団体と離れて活動

 

東日本大震災で本当に自分がやりたいこと、自分ができることをするために第一歩を踏み出し保護ボラやってます。

 

 

出会う子達はみんな人間に捨てられた子達。

 

出会う人間はダークな人間ばっかり。

 

大手団体とお別れした経緯。

 

出会った目が点になる人々。

 

保護ボラのダークな日常。

 

ええ加減にしろ!と叫びたく日常。

 

ボラを続ける唯一の理由;命を救えて、幸せに暮らせている子達を見ることができるから。

 

 

 

そんな内容プラス、ワンコ・ニャンコ(あとそれ以外の動物も)のニュースなどもご紹介しようと思います。

 

 

ハンドルルネームのダークマターは、とある占いで「闇を飲み込むダークマター」と評されたから(笑)

 

当たってます