ワン・ニャン ニュース & 保護ボラ日記

猫、ときどき犬の保護ボラ日記。日々遭遇するダークな出来事から悲喜こもごもまで。

警察官が近所の飼い猫を山に遺棄 完全室内飼育は猫にとってかわいそうなことなのか

 

警察官が猫を遺棄するという虐待で書類送検

 
2020年5月20日秋田県の40代警察官が近所で飼われている猫子匹を無断で捕まえて遺棄したことにより、動物愛護法違反の疑いで書類送検されていたということが報道されました。
記事によると、放し飼いにされていた猫の糞尿の被害を疎ましく思い、近所の飼育されている猫を捕まえて山に行したとされています。
捨てられた飼い猫は戻ってきていないとのことです。
 
 
猫を遺棄することは、たとえ飼い主のいない野良猫であっても動物愛護法に違反します。
ダークマターは保護活動をしておりますが、もちろん譲渡する際には完全室内飼育をしてくれる飼い主さんにしか譲渡しません。
また、犬の散歩に行った際に、他のさん飼い主が放置した犬のうんちまで拾ってくるような感じなので、よその猫の糞尿に対する考え方はもしかしたら甘い傾向にあるかもしれませんが、それでも嫌な気持ちも理解できます。
 
しかし、だからといって猫を遺棄してくる気持ちは全く理解できません。
それは猫が悪いのではなく、飼い主がきちんと猫を管理していないことによるものですすし、猫はここからそちらには入ってはいけないなどということを理解はできませんよね。
 
敷地のルールも、交通ルールも、すべて人間が勝手に決めたことであり猫には理解できないのです。
猫に怒りをぶつける人は、珍しくはありません。
しかし、こともあろうに警察官がそれをやっては絶対にダメでしょう。
 
警察官なのだから、警察官として注意もできたでしょうし、飼い猫の問題であればまずは保健所に相談すべきであったでしょう。
 
ダークマターも田舎に居住しているのでわかりますが、田舎の警察官というものはおうおうにして動物愛護には疎いものです。
都会ではニュースになるような動物虐待も見逃されてしまう傾向があります。
しかし、警察官自らが動物虐待を行うなどということは絶対にしてはならないのではならないことです。
 

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秋田魁新報 「警察官、近所の飼い猫を勝手に捕まえ遺棄か 数匹が不明に」のスクリーンショット

この子はかなり高齢に見えます。

飼い主さんが探しておられるようですが、見つかっていないようです。

最後まで飼い主さんのもとで幸せに暮らせるはずだったのにと思うと、かわいそうでなりません。

それに対して秋田県警本部長は何と言ったか

ニュースが報道された当初、秋田県警の監察はコメントは無いと発表しており、ダークマターなどは身内の警官が犯罪を起こしたにもかかわらずコメントはないとは何事かと怒りしんとうでした。
ダークマター秋田県警に意見を送ったのですが、意見を送った人が多かったのか、5月27日になって久田誠 秋田県警本部長が保健所に相談するべきだったとのコメントを発表しています。
 
 

 

www.sakigake.jp

 

動物愛護違反は犯罪です。
しかし、犯罪を犯し書類送検をされたにもかかわらず猫を行した警察官の氏名は発表されていません。
しかも、警察内での処分はどうなったかと言うと懲戒処分に至らないただの注意で終わったというのです。
懲戒処分でないと言う事は、言及にもならないし、将来の出世の際にも記録に残らないと言うことです。
あまりにも処分が優しすぎやしませんかね?
 
久田本部長は
 
「殺処分される可能性をおもんぱかってしたのかもしれないが、そこは保健所に任せるのが筋だと思う」
 
と述べたそうです。
ダークマター、開いた口が塞がりません。
殺処分される可能性をおもんぱかって?
捨てられた子たちはおうちに戻ってくることができておらず、かなり高齢な子もいます。
飼い猫が山に捨てられて、生き残れると思っているのでしょうか。
 
捨てられた当時は、気温もかなり低い日もありました。
知らない場所に捨てられてどんなに恐ろしかったことでしょう。
寒さに震え、ひもじい思いをしながらその子達は息絶えた可能性があります。
殺処分をおもんぱかってなどと、さも思いやりがあるような言い方をしていますが、猫を殺したも同然なのですよ!
 
もう、部下の警察官をかばいたい気持ちしか見えません。
黒川元検事長のかけ賭博と同じですね。
結局は身内をかばうのです。
 
犯罪を犯してもただの注意で終わるなら、警察官が要りますか?
刑罰が要りますか?
法律が要りますか?
 
猫を遺棄するのは立派な虐待です。
日本は動物虐待に甘いといってもほどがある。
 

秋田県知事は何と言ったか 

 
秋田県警は、秋田県知事の所轄下にあります。
つまり県警のトップということですね。
その県警のトップがなんと言ったかというと、
 
「室内に出すと飼い猫は病気になるし、他人に迷惑をかけるので、避けてほしい」
 
だそうです。
 
これは、記者会見の場で秋田県警の警察官が動物愛護法違反の疑いで書類送検された件についての感想を聞かれたときのコメントです。
 

 

「猫を外で飼うの避けて」 猫好き、秋田県知事呼びかけ(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

大事なことですから、今回だけでなく何度も啓発されるようお願いします。 それと併せて、動物愛護法の遵守を県警に指示すべきです。

2020/05/26 17:09

 

動物愛護法違反の疑いで書類送検された件についての感想を聞かれたときのコメントです。
 
もちろん猫を完全室内飼育してほしいと言う意見は至極真っ当な意見だと思います。
もちろん室内飼育をしない飼い主に大いに責任はあるとダークマターも思います。
しかし、1番の問題点はよりにもよって警察官が動物虐待をしたと言う事実です。
それに対しては何のコメントもない。
 
飼い猫がよそのお宅に行ってうんちをするのが困るんだなと苦笑したとされていますが、ホントですか?
本当の猫好きだったら、この捨てられて帰って来れなくなってしまった猫ちゃんたちのことを思えば、胸が痛むと思います。
知事が県警のトップといっても、指揮命令する権限は有していないようなので、あまり口出しはできないのかもしれませんが、それにしても猫好きとして有名な記事としてのコメントは非常にがっかりなものです。
笑いごとですか!?
  
猫の遺棄は動物虐待にあたるのでしないでほしいくらいは言っても良いのではないでしょうか。
 
 

完全室内飼育をしない人の言い訳

 
完全室内飼育をしない人の言い訳の一番は「猫がかわいそう」だからです。
 ダークマターは必ず完全室内飼育をしてくれる人にしか譲渡しませんが、猫を外に出して飼いたいという言葉は今までに数限りなく聞いてきました。
 そういうことを言う人は、猫が何度 行方不明になっても、何度 車にひかれても、外に出して飼いたいと言うのです。
 
つまり猫の命を守ることにはあまり関心がなく、自分が可愛がりたいときに猫を可愛がることができれば良く、猫が死んでしまうことに関して「しょうがないでしょ」という程度の認識しかありません。
ダークマターから言わせれば、猫を飼う資格がない人たちです。
  

完全室内飼育にすると猫がかわいそうは本当なのか?

 
完全室内飼育をしない猫の飼い主が言う最大の言い訳、「外に出さないと猫がかわいそう」は本当なのでしょうか。
 

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放し飼いをした結果の無残な交通事故死

 
放し飼いをしたがる人は、外に出された猫がどんなに無残な死に方をするか、わかっていない、直接目にしたことがないのではないかと思います。
ダークマターは、何度も何度も何度も、事故死した猫の姿を見ていますし、可能な限りそのような子達は道路から避けてあげたり、可能であれば自宅に連れ帰って埋葬したりしています。
 
血を流して道路に横たわっている姿は本当に無残なものです。
車に乗り挙げられて内臓が出てしまう場合もあります。
そのような姿を見て、それでも外に出した方が幸せと言えるでしょうか。
 
事故にあった直後と思われるまだ息がある子を何度か保護したこともあります。
しかし助かった子はいません。
保護した当時は意識もあり、助かるかもしれないと思うのですが、結局は病院に入院しても数日しか生きられないことがほとんどです。
小さな猫にとって車はあまりにも巨大なものってあり、猛スピードでぶつかってこられたら、何トンもある車体で乗り上げられたら、当然命を落としてしまいます。
 
外に出して飼いたいと言われるたびに、ダークマターは交通事故で死んだ猫を1度でも見たことがあるのか!と言いたくなります。
 

猫は野生動物ではない

 
いまだに猫は野生でも生きていけると思っている人がかなりいます。
野良猫になってしまった子た行政機関でわざわざ「野猫」と呼んで、さも野生の動物だから殺処分しても仕方がないような扱いをしていたりもしますね。
 
しかし猫は野生動物ではありません。
現在ペットとして飼われている猫は、イエネコと言う種類に分類され、リビアヤマネコという野生の猫が祖先ではありますが、数千年かけて家畜化されたペットなのです。
古代エジプト時代にすでに猫は愛玩動物として可愛がられていたことが判明していますし、人間と暮らすようになったのは、それよりももっともっと古い時代であったと推測されています。
 犬のように人間の指示に従うことを期待されて家畜化されたわけではないために、非常に自由気ままな面や野生的な面を残していますが、イエネコは人間と一緒に暮らすのが当たり前の動物なのです。
 
野良猫も好きで野良猫になったわけではありません。
人間に捨てられたから野良猫になっただけであり、野良猫になっても人間の近くで暮らしていますよね。
決して山で暮らしているわけではありません。
それなのに、猫は捨てられてもその場で生きていけると思っている人は少なからずいるのです。
秋田県警本部長の言い訳を信じるならば、そういうことになりますよね。
 
山に捨てられなくても、おうちで飼われていた子が迷子になったり、捨てられたりした場合は、住宅街であっても死んでしまうことは珍しくないのですよ。
実際に、迷子になって探していた猫が数軒隣の敷地で亡くなって発見されたという事例もあるのです。
 

不治の病にかかってしまう

 
猫を外に出せば、病気になってしまう可能性はかなり高いです。
一番怖い病気はパルボウィルス感染症(猫音白血球減少症)です。
非常に死亡率の高い病気で、免疫がない猫への感染率は100%と言われています。
死亡率は子猫だと75%~90%とされていますが、ダークマターの経験では、子猫は100%死亡します。
大人の猫でも助かったという例は、ほとんど聞いたことがありません。
 
パルボウィルスは地や水に存在しており、どこでも感染するリスクがある病気です。
パルボウィルスに感染してしまった場合、治療薬はありません。
唯一の防衛手段がワクチン接種ですが、ワクチンの接種をしていても100%を防げるというわけではないので、なるべくウィルスに接触する機会を減らすように完全室内飼育をする必要があるのです。
 
さらにワクチンでも防げない病気が蔓延しています。
聞いたことがある方も多いと思いますが、猫エイズ(FIV)や猫白血病(エフイーエルブイ)等は現在ではかなり蔓延しており、世界中のどこでも感染するリスクがあります。
誤解して欲しくないのですが、猫エイズと猫白血病は、猫だけがかかる病気です。
人間のエイズ白血病とは別物です。
 
エイズや猫白血病のワクチンもあるのですが、ワクチンの効果は80%程度とされ、必ずしも万全ではありません。
そして治療法もありません。
 
 ダークマターは、猫エイズや猫白血病の子も保護してきましたし、看取ってきました。
最後はやはり苦しんで死ぬのです。
完全室内飼育をすれば、短い猫生で終わらせることも、苦しんで死なせることもないのです。
 

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野良猫生活で猫白血病に感染。1歳半の若さで他界しました。

迷子になる

 
猫は外に出しても帰ってくると思っている飼い主さんは案外多いものです。
もちろん帰ってくる猫ちゃんもいるでしょうが、家の中から脱走して帰って来れなくなったり、外を出歩く事に慣れていてもある日突然帰ってこなくなったと言う指令は山ほどあります。
 
猫は帰って来れなくなったとしても自分で生きていけるでしょうと考えている人も多いことにダークマターはいつも憤りを感じるのですが、猫は野生動物とは違いますし、迷子になった子が食料を見つけるのは至難の業ですから、迷子になった末に衰弱して死んでしまうと言うことは珍しいことではないのです。
 
 

虐待される可能性がある

 
ご紹介したように、今回は警察官による猫の虐待という前代未聞の事件が起きました。
動物虐待事件は毎年増加傾向にあります。
これは、日本人の動物愛護への関心が高まったことにより動物虐待が報道されたり、逮捕されたりすることが多くなったからという面もるでしょうが、動物に対する寛容さがなくなってきたということも言えるのではないでしょうか。
 
猫であっても他人の敷地に入る事は許されない時代になってきているのです。
今回は山に遺棄するという虐待でしたが、過去には口にするのもおぞましいほどひどい虐待が行われている事例もあります。
それは野良猫にだけ行われているものではなく(もちろん野良猫に対しても、決して虐待などしてはいけません)飼い猫に対して行われることも少なくないのです。
 
2019年に、富山市の新村健治容疑者が50匹~100匹の猫を盗んで殺したと告白し、逮捕されました。
懲役8ヶ月の判決ですが、執行猶予4年となっています。
結局懲役刑に服することもなく現在でも暮らしているということですね。
 

完全室内飼育と放し飼いでは寿命に大差が出る

 
完全室内飼育と出入り自由の放し飼いや外飼いでは、猫の寿命に大きく差が出ることがわかっています。
2019年の一般社団法人ペットフード協会の調査によると、家の外に出ない猫の平均寿命は15.95歳であるのに対して、家の外に出る猫の平均寿命は13.20歳とそのさは2.75歳もありました。
 
人間の年で考えると、猫の一年を人間の4年と換算すると実に11年も差があることになるのです。
この差はもちろんこれまで解説してきたとおり、交通事故や病気、虐待、迷子になって帰って来れなくなり、死亡したと考えられることなどが原因になっていることは明白でしょう。
 
 

完全室内飼育は猫にとって不幸ではない

 
完全室内飼育をしたがらない人の一番多い理由が「かわいそうだから」ですが、猫は完全品飼育にされたらかわいそうなのでしょうか。
 
ダークマターは保護活動をしていますのでたくさんの猫を保護してきましたし、病気や障がいによって里親さんへの譲渡が難しい子と暮らしています。
 保護した猫たちの中には目の開かないに捨てられてダークマターが授乳して育てたので、室内しか知らないという子もいますが、数年間外で野良猫生活を送ってから保護されたという子もいます。
 
よく、「外に出たがるから、出してやる」と言われることがあるのですが、ダークマターは外で数年間過ごしてから保護猫になった子であっても、外に出たいと大騒ぎされた経験はありません。
猫たちは安全な室内でのんびりと暮らしています。
 
猫は変わらない毎日をのんびりと暮らすことが好きな動物ですので、室内の環境を整えてあげれば不満を持たずに室内で幸せに暮らすことは可能です。
 

環境が変わったときがチャンス

 
ダークマターが保護した子達が外に出たいと言わないのには、ダークマターの家に保護されるという環境が変わった際に、「ここはあなたの居場所である」と意識付けすることが大切なのではないかと考えています。
 猫は環境の変化が苦手な動物ですので、環境の変化に慣れるのには時間がかかりますし、そのときは自分が置かれた環境について把握するので猫の頭はいっぱい・いっぱいです。
猫なりに新しい環境に馴染むために最大限の努力を払っているのです。
 
毎日きちんとご飯をもらって、温かい寝床があり安全であれば猫はだんだんとその環境に慣れ、リラックスして過ごせるようになるのですが、ここまでくると室内で生活することに対して猫は不満を持ちませんし、疑問も持ちません。
そして、外のことを思いださないのだと思います。
猫は記憶があまり長く続かないのです。
 
そうなった後には絶対に外に出さない。
これを徹底することによって、室内が自分の生活スペースであるということは猫にインプットされますし、外での生活をほとんど忘れます。
そうすると何年も外で暮らしていた猫であっても外に出たいと大騒ぎすることはありません。
外に出たいという欲求がなければ、外に出ないことは猫にとって何ら不幸なことではありませんね。
 

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数年間の野良猫生活後に完全室内飼育の保護猫になった黒豆
 

室内の生活環境を整えてあげる

 
猫ちゃんに室内で満足して暮らすためには、猫が何不自由なく室内で暮らせるようにしてあげることが必要です。
猫用のトイレはもちろんのこと、猫が昼寝するのに最適のふわふわの猫ベッドや、登ったり降りたり爪とぎをしたりできるようにキャットタワーを用意してあげましょう。
 キャットタワーははもはや、猫を完全品飼育する際の必需品であると言えましょう。
 

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猫と遊んであげる

 
完全室内飼育のデメリットとしては、猫の生活が単調になるということが挙げられます。
ダークマターは完全室内飼育のデメリットとしてはこれしか思いつきません。
 
猫を飼うということは、猫を愛して、一緒に過ごすということが目的ですよね。
そうであるならば、猫ちゃんといっしょに遊んであげるようにすれば、単調な生活も解消できます。
 猫じゃらしもたくさん売られていますし、とって来いができる猫ちゃんもいますし、室内で飼い主さんとたくさん遊ぶことができれば、かえって猫ちゃんは幸せなのではないでしょうか。
 
猫のおもちゃや猫じゃらしは出しっぱなしにしておくと猫がすぐに飽きてしまいますので、遊ぶ時だけ出してあげると新鮮味を失わずに遊ぶことができますよ。
 

猫が窓の外を眺めるのは外に出たいからじゃないの?

 
猫は窓の外を眺めるのが好きですね。
これを見て、外に出たいのではと思う飼い主さんは少なくないようです。
 
猫は知らないものが苦手なのですが、一方、好奇心が旺盛な面もあります。
特に動くものや音には興味を惹かれますから、風の音や、風邪で草木が動く様子、鳥の鳴き声などを、窓の外の世界を興味を持って眺めていると考えられます。
しかし必ずしも外に出たいと思っているわけではないでしょう。
 ダークマターが一緒に暮らしている猫たちも外を眺めるのは好きですが、眺めたからといって特に外に出たいというそぶりを見せることはありません。
 
外を見る事は猫にとっても楽しみでありますから、猫が外を見やすいように窓のそばに猫が登れるような台を用意してあげるなどすると、ひなたぼっこをしたりしてくつろげる場所にもなります。
外を見ることも室内での猫の楽しみなのです。
 

猫が脱走する理由

 
必ずしも外に出たいと思っているわけでなくても猫は脱走してしまうことがあります。
猫の脱走で1番起こりやすいものが、飼い主さんの不注意やアクシデントによるものです。
完全室内飼育の猫で外の世界に慣れ親しんでいなかったとしても、窓や扉が開いていれば、外の景色や音に惹かれて外に出たくなってしまいますね。
これは人間の子供でも同じですし、他のどんな動物でも同じでしょう。
 
またよくあるのが、猫を車で連れ出して社内で話してしまい、車のドアを開けたとたんに脱走されるというパターンです。
ダークマターは、このようにして車から脱走し、パーキングエリア等に置き去りにされた猫を何度か保護しに行った経験があります。
 
もうひとつ、脱走のリスクが高いのは病院への通院時です。
キャリーバッグの扉がきちんと閉まっていなかった、キャリーバックを落としてしまったことにより扉が破損したり、開いてしまったりして猫が脱走してしまったということは珍しいことではありません。
 
アクシデントによる脱走のほかには、繁殖相手を探そうとして脱走するということもあります
発情期による脱走を防ぐためには、去勢手術をすることが大切になってきます。
 

大切なのは完全室内飼育を徹底すること

 
猫を脱走させないために、迷子にさせないために大切なのは、完全品飼育を徹底することです。
子猫の時から完全品飼育をしている子は、室内で暮らす事が当たり前なので、外に出たがるということはありません。
 
野良猫生活を経験している保護猫であったとしても、「環境が変わったときがチャンス」の項目で述べたとおり、完全室内飼育を徹底することで自分が暮らす場所はここであると認識してくれます。
 

にゃんぱく宣言を守ろう

 

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猫を完全室内飼育にしなければならないという規制は日本にはありません。
また長らく猫は放し飼いにしていたという歴史があるために、特に中高年以上の方は、外に出してあげないとかわいそうなのではないか、猫は外に出すのが当たり前といった考え方が根付いています。
 
AC広告機構が「にゃんぱく宣言」を放送しているように、完全室内飼育は世間の常識、猫を飼育する際のマナーとなってきています。
しかも、完全室内飼育をした方が、猫の健康と長生きのためには良いと言うことははっきりとわかっていますね。
 
最近見られる多頭飼育崩壊のように糞尿があふれる室内でろくにご飯もやらずに閉じ込めるということは、もちろん虐待ですし論外なのですが、猫ちゃんの住環境を整えてあげて完全室内飼育をすることが、猫が幸せに猫生を全うできることだとダークマターは考えています。